2022-12-26

会社の年内の営業日は28までなんだけど、28は有給休暇をもらっていて、あしたは社外の会場を貸し切って全社員が集まる総会なので、個人的にはきょうが仕事納めという感じ。とはいえ仕事の引き継ぎもなんとなく終えていて、来年から異動する先の部署のタスクを先取りして進めたりしていた。フリーアドレスのオフィスにわざわざ早朝から出勤しているのは窓際に座りたいからで、空気が澄んだ冬の空の日没はほんとうにきれいなグラデーション。いまの部署の最後のミーティングでかんたんな挨拶をしたら、細々とした抱えていたものから解放されたような、ふわっとした感覚があって、帰り道もそれが続いていたので、通勤電車を思いつきで途中で降りて、駅前にあった大戸屋で夕食でも食べようということになった。

知らない街の大戸屋の店内はそこそこ混雑していて、けっこう騒がしくて、ほうじ茶も冷たかった。ワイヤレスイヤホンのノイズキャンセル機能をオンにしてradikoを開くと、アフター6ジャンクションのライブコーナーでtofubeatsが今年につくった音楽のミックスを流していて、聴きながらカキフライが4つ皿に盛られた定食を食べた。ふたくちで食べきれるほどのカキフライを、ひとくちめはタルタルソースをたっぷりかけて、ふたくちめはソースにたっぷりつける。それを4回くりかえす。食べながら、2022年、お疲れさまでしたという気持ちになった。これは打ち上げだ。ひとりで静かに、2022年の打ち上げをしていた。

tofubeatsのミックスのなかにchelmicoの「Meidaimae」という曲が流れていて、この曲もtofubeatsだったんだ!と驚きがあった。恋人と、恋人になる前、いまみたいに気軽に話せる関係になる前の、LINEのやりとりに一喜一憂していたような時期によく聴いていた。体験したことがない恋愛に直面して戸惑っていた。そういうのも2022年だった。いろいろあった、ほんとにマジで。でもなんか、仕事もプライベートもぜんぶいい感じになってよかった。楽しくて、うれしくて、大好きで、こころが震えるようなこともあって、感傷的になって、手紙を書いたり声を聴いたり、言葉に助けられたり信用しすぎるのをやめたり、それでもまあなんか、ぜんぶいい感じになって、こうやってカキフライにタルタルソースをたっぷりかけて食べてる。お疲れさまでした。