三連休明けの出社。秋晴れの気持ちいい天気で、気分はよかった。
よく食べていたセブンイレブンの照り焼きチキンのサンドイッチは、鶏肉が板ガムくらい薄くなって、ふたつある片方にはレタスも入ってなかった。わかりやすく原材料や製造コストの高騰を感じるとともに、物価の値上げって同じものの価格が上がるわけではなく、品質を落としたうえで値上げしてるんだよね。誰も悪くないし、それが努力なんだとしても、こんなふうにさみしさを感じるくらいなら食べないほうがましなようにも思える。思い出のなかの照り焼きチキンのサンドイッチを大切にしたほうがいいような。
僕はいつも、ここではないどこかへ行く途中だと思っていた。いつかどこかへ行くために、仮の場所を借りているのだと思っていた。仮だから、満足できなくてもかまわない。そう考えれば、どれだけ足りなくても、こんなところにいることが不本意だとしても、受け入れられるような気がした。そういうやりすごしかたが、そろそろ効かなくなっているように感じる。ここではないどこかなんて、どこにもないということに、だんだん気がつきはじめている。