僕は怒ってないのではなく、むかつく気持ちを無視していただけだ。そう気づいてからは、会社の人にも思ったことを伝えたりできるようになった。早朝のオフィスへむかう誰もいないエレベーターに乗り込むと、自然に鼻歌がでる。ということは、機嫌がいいのだと思う。力が抜けていく。歪みが補正されていく。想像していた「ふつう」の大人へ、だんだん近づいているような気がする。正解ばかりを選ばなくてもいいし、合理的でなくてもいいし、嫌われたってかまわない。それが「ふつう」だから。人生はゲームじゃないし、巻き戻せない片道切符のタイムライン。どうせなら、死ぬまでにいちどくらいタバコも吸ってみようかな。喘息だから吸わないが。
恋人と過ごした時間のことを、あんまり日記に書くもんじゃないよなと思ってちょっと反省していた。ごめんね。そういうことは、目を見て話せばいいと思います。