2022-08-11

天気予報を眺めてると、もう残暑って言ってる。残っていうか、気分も気温も夏本番まっさかりって感じだけど、立秋を過ぎたからなのかな。週末は台風がくるので、いまのうちに出歩いておく。きょうは初台のライアン・ガンダー展へ。展示を観るときは、あんまり手元のハンドアウトを見たりしないでガンガン進んで、いったん最後まで行ってから最初の展示室へ戻って、2周目で気になった作品をじっくり観るという見方をやっているのだけど、コンセプチュアルアートでそれをやると、2周目を回りながら読む作家の解説文は答え合わせ感がすごくておもしろかった。最後の1時間ある映像作品、セルフィーからはじまって、承認欲求、果てはテクノロジーに浸食されていく生の実感まで、ライアン・ガンダーが当事者へ会いに行きながらわたしたちのすがたを暴いていくドキュメンタリー番組がメチャクチャおもしろくて、ぜんぶ観ちゃった。上の階の収蔵作品の展示もライアン・ガンダーが選んでいて、向かい合った壁面に、作品の展示と、そのレイアウトそっくりそのまま同じサイズでキャプションを貼るっていう、かなりかっこいい演出が効いていて、これは今回だけでなくふだんからいつも思っているのだけど、Illustratorで配置して中央揃えしたんかってくらい精巧なインスタレーションをするオペラシティアートギャラリーの設営の技術が光っていた。

ポイントカードおつくりしますかと尋ねられたので、お願いしますと答えると、お誕生日の月と結婚記念日の月はポイント2倍ですが8月はどちらでもないですか?と言われて、おそらく花屋でしか聞くことのない台詞だ!と思って興奮した。正直に、花を買うのが初めてでしてと打ち明けると、親切に水を替えるタイミングや手入れの方法を教えてくれて、帰り際に植物を元気にする謎の粉をもらった。自転車のかごに、ひまわりのブーケを乗せながらペダルを漕ぐ。花を買うとか、部屋に飾るって、楽しいね。