涼しくて助かる。多摩川の途中の堰から小さな川へ分岐していて、その水が近所に流れている。春は水の流れに沿って植えられた桜が満開で、夏はうっそうと生い茂った雑草でいっぱい。たまに手入れされたきれいな花が咲いていて、近隣の住民がたぶん勝手に自分の庭のようにガーデニングしている。
マニュアルフォーカスで写真を撮ることは被写体へピントを合わせるゲームのように思えていたけど、花ではなく枝や葉に合わせてみると、手前や奥にある花は輪郭が失われて、そうやって光に近づいたほうが花らしく見えるようにも思える。花とはいったいなにか、定義が更新されるというか。なんかこの考え方で、いろんなものを撮ってみたらおもしろそう。なにかをつくることは、型を見つけることで、洗練させることは、型を外すことだと思ってる。はやく型を見つけたくて、たくさん試してる。