2022-08-01

からだはメチャクチャ疲れているのに、なんだか気分がよくて、自転車をこぎながら鼻歌をうたってしまう。どこまでもまっすぐな暗い道、遠くの夜空が点滅している。雷鳴は聞こえない、それだけ遠くで雨が降っているのだ。憑きものがとれたみたいに、他者と関わることの、なにもかもが楽しくて。「演じる」というキーワードを手に入れたからかもしれない。べつに嘘をついているわけではない。なりたいすがたを演じていれば、自然とそのようになっていく。どれだけ乖離があったとしても、その過程だと思えばいい。そういうことを、照れずにやる。ずっと僕に必要だったのは、孤独を信じない、それだけのことだったのではないか。