2022-07-19

仕事のための仕事みたいなことをしている時間は、ほんとうに疲れる。だから、むりやりにでも意義を見出そうとする。あらゆるできごとはつながっている。詩があれば、どんなに遠くにあるものも、すぐに近くへ引き寄せることができる。最近の僕の口癖は「チャンス」で、これはチャンスなんですよ、という出だしで話しはじめさえすれば、なんにもならないように思っていたタスクも、逆境も、じつは別の課題を解決する糸口へとつながって見えてくる。だから、ほんとうにチャンスになる。僕は、詩を持っていることをかなりアドバンテージに感じている。そして、こんな工夫が、いつか限界を迎えることもわかっている。本質的な課題の解決へ正面から取り組む時間を割けないのなら、それ以外のことは、もうそろそろやめてもいいのではないかと思う。というか、疲れている。

斉藤倫の「新月の子どもたち」をすこしずつ読み進めている。詩人の小説。すこしぶあつい本だけど、文章の手ざわりが軽いからなのか、本も軽く感じる。きれいな装丁に、美しい装画。すこしずつ読み進めるのが楽しいと思える小説に出会えて、うれしい。