上司との面談のあと、社内チャットに離席しますと書いてからコンビニへ歩いた。都合により今週はぜんぜん出社していないので、この4日間ほどコンビニと自宅の往復しかしていない。べつにコンビニで買いたいものがあるわけでもなく、30分ぐらい空いたときにちょうどいい気晴らしの目的地として使っている。コンビニと自宅のあいだにはバッティングセンターがあって、前を通るたびに、ろくにバットなんか持ったことないくせにチャンスがあればやってみたくなる。しかしチャンスとはなんだろう。33歳にもなって、とつぜん大人が野球をはじめたくなったら、どこへ行けばいいのだろう。
この人なら話を聞いてくれそうだなと思ったら、ぼんやりと自分の話をしてしまう。論理も根拠もない、ひたすらにぼんやりした話を。つまり、甘えているのだと思う。聞かされるほうはたまったものではないだろうけど、それでもやさしく聞いてくれているとき、なんだか泣きそうになってくる。僕は自分のことばかり考えているのに、自分の話をするのは苦手だ。