ありふれた僕たちの、自分で話さなければ忘れてしまうような物語。なにを感じて、どんなふうに考えて、次はこうしようって思った。そうやって繰り返すことが積み重なって、ひとりひとり、かけがえのない存在になっていく。それぞれが、そのときに興味のあることを、思うがままに探求できていればいい。そういうことを手伝えたらいい。寄り添えたらいい。インターネットで、孤独がつながっていく。それは孤独からの脱出というより、孤独を民主化しているのだと思う。だからこそ、話しつづけるのは大切だ。ありふれた僕たちの、自分から話さなければ、どれも消えてしまうような物語ばかりなのだから。