うちの会社では毎年6月1日に有給休暇が付与される。2年前に付与された残りの17日分が消えて、新たに有効期限2年間の有給休暇が25日分が付与された。ということで、1年前に付与されて手つかずのままの25日分と合計して、有給休暇の残数はぴったり50日分となった。改めて言っておきたいのは、うちの会社は休みが取りづらい雰囲気ではないし、フレックスタイムかつ在宅勤務も取り入れた柔軟な働き方ができているために休暇を使わなくても問題なく対応できているという証でもあって、そもそも有給休暇がきちんと付与されている時点で恵まれているのだし、だから不満はない。そして、休暇をきちんと使うのは当然だと思うし、使えている人はちゃんと使えていてえらいと思うし、周囲のメンバーも気兼ねなく休みやすくなる側面もあると思うから、機会があれば僕も積極的に使いたいと思う。そのうえで、そのうえでのことなんだけど、ほんのすこしだけ、釈然としない思いがまったくないかというと嘘になる。頭ではわかっている。おそらくこれは、並盛をちびちび食べている僕の横で、同じ料金なのに大盛をかきこんでいるやつがいるみたいなことだ。考えてもしかたないことであり、同じ軸で考えたら負けてしまうこと。休めばいいじゃん、というたったそれだけのことなのに、仕事の成果と自己実現が重なると難しくなる。このままずっと時間が足りないという思いのまま走り続けているうちに、なにかの拍子にコースアウトして突然なにもかも終わってしまうのかもしれない。そんなこと考えなくていいし、あとから思い返したら笑ってしまうと思う。はやく、こんなことを考えなくていいようになりたい。もう33歳なのに、はやく大人になりたい。