2022-05-30

言葉の力は信じるが、言葉そのものは信じない。言葉はひとつめの関門を突破するための道具であって、いわば漫才でいうところの掴みのようなもので、掴んだところで中身がなければ意味がない。僕は、言葉の使い方だけをうまくなろうとしていた。そのことに、やっと気がついたんだ。成長はいつも挫折からはじまる。だから、たぶん大丈夫。どんなに遅く眠っても、夜が明けたら目が覚める。会社というよりは、ここではないどこかへ行くために乗り込む小田急線が、夏への扉のように思えた。

リサ・ラーソンのハリネズミの柄の、小さなかわいいエコバッグ。昼ごはんに困ったら、それだけを左手に持って、適当に散歩する。よく晴れた月曜日。渋谷なんか、歩いていればコンビニに突き当たる。タンパク質が摂れるサンドイッチと、飲むヨーグルト。オフィスの下のセブンイレブンでも売ってそうなものを、わざわざ遠くのセブンイレブンで買う。飲み干した乳酸菌が、生きて腸まで届く。