イーサリアムのアドレスを任意の文字列にできるDNSのようなもの、Ethereum Name Service (ENS)でshikakun.ethを5年ぶん取得してみた。取得じたいは年額5ドルで、5年ぶんだから25ドルなのだけど、それを送るためのガス代と呼ばれている送金手数料のようなものが2,550円ほどかかっていて、よくわからない。ENSの設定?を変えるだけなのに、それもネットワークを使うからなのか1,133円のガス代が請求されていたりして、なんだかなあという気持ち。とはいえ、このネットワークを維持するのにそれだけコストがかかっていて、分散型を実現するためには負担も分散する必要があるのだろう。逆にいえば、Web2.0時代はGAFAをはじめとしたサービスを提供する側が、広告収入や個人情報を含む「データ」と引き換えに無料で使わせてくれていた価値が可視化されているともいえる。あるいは、まあそんなもんだろうとして捉えがちな僕は、すぐにだまされやすい性格なのかもしれない。なにもかもよくわからないけど、ENSを取得すること = Web3への入会金のようにも思えて、トータル6,000円ぐらいならまあいっか、となった。
shikakun.ethを Etherscanというサイトで検索してみる と、僕のイーサリアムのアドレスと、これまでの決済の記録が、誰でも一覧できるようになっている。いわば銀行口座の番号と通帳の内容が世界へ公開されているようなもので、なんかすごい。ためしにNFTでもひとつ買ってみるか〜 と思うけど、ダサいの買ったらバレて恥ずかしくなりそうで下手なの買えないなというか、NFTを買うってすごくセンスが試されそう。そんなこと考えずに気楽にやればいいのかもしれないが… そもそもWeb3の世界では、実名と繋がらない匿名の存在としてふるまうのがカルチャーに沿っているのかもしれない。
それはそれとして、もうすこしWeb3へ自分の関心を持っていくために、おもしろがれそうなポイントを探っていきたい。僕が好きなのはインターネットで、つまりそれは本質的には光ファイバーのことで、高速に通信することによって物理的に離れたものが重なって見えること、その飛距離が遠ければ遠いほどおもしろいと思っている。いまのところ、僕にとってのWeb3は、所有と信頼をネットワークへ載せるところにおもしろさがあるような気がする。投機的な興味とか、お金を集めるみたいなやつは、まだあんまりおもしろポイントを理解できていない。