雨が降り続いていて散歩ができない。というか、もう3日ほど外へ出ていない。冷蔵庫にはホットケーキミックスしかないが、牛乳も卵もない。きょうは土曜日だけど出勤だった。とはいえ在宅勤務で、かつ有事の際に出動する要員という感じだったので出番はなかった。有事がなくてよかった。というわけで、ふつうに仕事をしていた。けっこうさみしい土曜日。
しばらく日記を書いていないあいだ、大きな地震があった。誰もが思い出したような11年前の、あの感じの揺れ。僕が暮らす街は停電しなかったけど、東北のほうはまだ断水が続いている地域もあるらしい。いつなにがあってもおかしくない。防災グッズ、気持ち程度の備蓄としてペットボトルの水を5本ぐらい置いているのと、マツコデラックスのテレビで紹介されていたのを見てなんとなく買った災害時用の簡易トイレしかない。いまさら遅いくらいだけど、もし避難することがあったら持ち出すものくらいは、使ってないリュックサックに詰めておくかということになった。Amazonとヨドバシカメラの売れ筋ランキングを眺めつつ、乾電池で充電できるモバイルバッテリーとか、賞味期限が5年ある羊羹とか、寒いところでも眠れるようなアルミホイルみたいなポンチョとか、笛を購入。タオルとか軍手とかマスクとか消毒シートは、家にあるものを。パンツとか靴下は、この機会に新しいのに買い換えて、使い古しのやつを入れておこう。喘息の薬、あまってる吸入器、現金。保険証のコピーとかもいれておく?
あとは、本の1冊でも入れておくといいだろうか。避難所で読める本ってなんだろう。物語にひたるような精神状態でもないだろうし。しばらく考えた結果、穂村弘の「ラインマーカーズ」というベスト盤みたいなやつがいいのではないかという結論になった。短歌なら、なんどでも噛みしめるように味わえるし。判型も小さくて持ち運びやすいし。漫画だったら、なんだろう。高野文子の「るきさん」の文庫版とか、いいかもしれない。だんだん、無人島に1冊だけ持っていくとしたら?みたいになってきた。有事がなければいいのだけど。