2022-02-01

壁にかかったカレンダーを、ちゃんと月のはじめにめくることができた。こういうところで、自分のバロメーターを測っている。

「サ道」のタナカカツキによる、自己管理をテーマにした漫画。BCCKSで紙版を購入して読んだ。物語があるわけではなく、大きく盛り上がることもなく、ひたすらに洗練された自身のルーティンを紹介する。例えるなら… ポッドキャストのような。あるいは… 水槽の水草を眺めているような。それとも… 僕はサウナへ行ったことがないのだけど… 外気浴をしながら、ひとりで思索にふけるような。各話の扉絵の脈絡のなくかわいい女の子のイラストも含めて、具体的なのに抽象的で、意味がないのに豊かで、大量に消費されるコンテンツとは別の軸で存在するという意味で、パラレルワールドみたいな漫画だった。

イーサリアムについてまったく知識がなく、いまさら調べてMetaMaskでウォレットを作った。暗号資産の価格が高騰しているという噂は聞いていたけど、いけすかない雰囲気を感じて無視してしまっていた。数年前の年始に、親会社の新年会に参加した社員へお年玉としてビットコインが山分けされるという暗号資産取引所をもつ親会社らしい企画があり、僕もそのときに興味本位で応募して0.0023 BTCを分けてもらっていたのだけど、それから数年まったく手をつけずに忘れていて、当時は日本円に換算して1,500円ぐらいだった価値が、きょう見てみたら1万円を超えていてびっくりした。しかも数ヶ月前は17,000円ぐらいまで上がっていたようだった。売っときゃよかった〜 というか、もっと買っときゃよかった〜 とか一瞬だけ思ったけど、そんなことをしたら僕は心が弱いので四六時中チャートを気にして一喜一憂する生活に引きずり込まれてしまいそう。というか日本で流行りはじめたとき、ためしに買ってみたら寝ても覚めてもビットコインの価格が気になる人になってしまっていたので、うんざりなのだった。

先日890円で加入した、コロナに感染したら10万円もらえる保険の加入料が、きょう価格が改定されて3,840円へ引き上げられていた。保険会社としては890円では採算が取れない規模に深刻だという判断があったのかと思うと、感染者数をぼんやり眺めているよりもリアリティを感じさせられる。そして、そんな保険に加入してるくせに言うのもなんだけど、お金は無粋で、ただの数値でしかないなと思う。