僕が働いている会社は、僕たち社員のことを大切に扱ってくれていると感じる。そんなふうに書くと、まるで「会社」という独立した意思を持った大きな存在がいるような言い方だけど、その実態は社員の集合体を会社と呼んでいるだけであって、つまり社員がお互いを大切に扱っている結果として、僕がそのように感じているのだと思う。この感覚は、たぶんお金では買えない。正確には、モチベーションをお金として設定したときに、できることは限られている。不安でおしつぶされそうだ。いま、なにがあっても、どんなひどいことがあっても、人間のままでいられるのか、試されている。特別なことではない。難しいことでもない。それぞれの場所で、人間として、ふつうに判断することが求められている。あたりまえのことを、きちんとやる。そういう人になりたいし、できている人たちを尊敬する。