毎週聴いているハライチのターン。昨夜の放送は、澤部と岩井のそれぞれの正月の過ごし方の話で、すごくよかった。ハライチのふたりの話は、オチに向かって話しているわけではないところが好きだ。「すべらない話」みたいな、芸人さんのテクニックを駆使して飛距離を稼ぐ、走り幅跳びのような話もおもしろいのだけど、競技ではない話芸というか、おなじ車に乗っていっしょにドライブへ出かけているような、おもしろい場所を見つけたらずっとそこで立ち止まって同じノリを続けていてもいいし、時間が足りなかったら来週に持ち越してもいいという、深夜ラジオにはそれを許してくれるたっぷりの時間があって、その余裕がたまらなく好きだ。
「たゆたうラジオ」は、岡山県で暮らすあゆみさんという方のポッドキャスト。あゆみさんがコンビニで10万円のギフトカードを購入した話、神戸で暮らしていたときの不思議なアルバイトの話や、阪神淡路大震災の追悼と、街の記憶の話。語られなければ知り得なかった、ある視点から見た世界のかたちが、あゆみさんの声によってレンダリングされていく。
きょうはオフィスへ出社した。おなじチームの同僚とランチへ行って、同僚とおなじパスタを注文することになり、同僚が店員さんに「小盛にできますか」と尋ねたら、並盛から小盛に減らした差分が僕の皿へ増量して運ばれてきた。
世界はもっと、おもしろくしようとしなくていいし、あなたはおもしろくないと思っているかもしれないそれが、おもしろいと思う。