2022-01-04

時間はただ流れているだけなのに、こちらの都合で勝手に区切りをつけることで、なんだか気持ちをリセットできた気分になってしまう。新年なんて換気のようなもので、どうせまた濁ってしまうのかもしれないが、せめて感じられるあいだぐらいはこの空気にあやかっていたい。昨年の反省から、今年はタスクへブレイクダウンできないような、あいまいな目標は立てない。しかし、タスクをこなすことを目的にはしない。明日に使える知識を得るためではなく、未来が見えるようになるために勉強する。人間関係の悩みだって、すべて愛で解決できると信じてる。愛はインタラクティブだから、愛したものだけが愛される。僕のデザインプリンシプルは、性善説、全肯定、想像力。

渋谷駅には、そば屋がない。かつて、しぶそばという愛してやまないチェーン店があったのだけど、再開発でなくなってしまった。代替のそば屋を探して、きょうの昼は下北沢駅の「箱根そば」に入ってみた。かけそば、つゆはおいしいけど、そばが流水で戻したみたいに柔らかすぎた。夜は、会社の懇親会でもらった弁当を持って帰って夕飯にした。

コ・デザインは、いま考えていることが全部書いてある本だった。副題は「デザインすることをみんなの手に」。自然とそうなるようにきれいにデザインされたものは、ギブとテイクの関係が混ざり合っている。与えられるだけでは創造性は発揮できない。みんなでつくるには、どうやって誰かへ与えることができるようになるのかをデザインしなければならない。これは社会的に起きている課題を解決する話でもあるし、会社の評価制度に納得できないみたいな小さなスコープに通じる話でもある。

つまり、モチベーションを持ってもらうにはどうすればいいのかということなのだけど、ただの道具だとしても、多様なユーザーが道具をハックして自分たちの使いかたを創造できたなら、ユーザーが僕たちのサービスを通して世界は創造性に満ちていると実感できるようになるのかもしれない。プログラミング教育とか、デジタルトランスフォーメーションとかも、判子やめたいとか紙をなくしたいとかそういう目の前の課題を解決した先には、世界は創造性に満ちていると実感できる未来へ通じているように思う。

ピクセルグリッドの高津戸さんという方が書かれていて、信頼できるので読んでみた。Amazonじゃなくてマイナビの直販サイトならPDF版を買える。CSS設計の解説を2021年に出版する意義を考えながら、BEMやSMACSSの説明をすることがあったら改めて参照したい。

母子ともに無事に甥が生まれて、ほんとうにうれしい。いつも人生のすこし先を歩いてもらいながら、ひとつずつ確実に達成していく姉のことを、尊敬してる。