2022-01-03

甥にお年玉を渡すために、両親と臨月の姉の家へ。子どものころは、大人になったらお年玉を渡す側になることを想像して憂鬱になっていたが、いざ渡す側になってみると、お金を払うぐらいでかわいい甥っ子に喜んでもらえるなら安いと思ってしまう。その後、姉は破水し、汚してもかまわないように座席が防護された「陣痛タクシー」に乗って病院へむかっていった。弟はなにもできず、帰宅。なにもかもふたしかなこの世界へ、確実に愛されることだけは決まっているあなたが、まもなく生まれてくる。

ひさしぶりに、ひとりの時間へ戻った。radikoやnasneに録画した、年末年始の特番を慌ててたどっている。テレビでおもしろかったのは、千原ジュニアの座王の新春スペシャル。関西で制作されたテレビ番組は、見たことない女性アナウンサーが出演していたり、関東でまったく知名度のない芸人さんが関西では有名かもしれないノリをやっていたりして、パラレルワールドのテレビを観ているような気分がたまらない。ラジオはハライチのカウントダーン、年越し特番なのにオリエンタルラジオの喧嘩をマネするくだりをやっているあいだに年越しの瞬間を過ぎていて、めちゃくちゃ笑った。

Spotifyのおすすめに、祝日さんという方のポッドキャスト「シティローストと建仁寺」が流れてきて聴いた。スターバックスの品出しと締め処理の話がおもしろかった。ふだんスターバックスの店員さんがなにを考えながら仕事をしているのか知る機会はまったくないが、それを聴けるからポッドキャストはやっぱりおもしろい。ラジオのダイヤルを回していたら偶然かぼそい電波を受信してしまったような、喫茶店で隣のテーブルの会話をうっかり聞いてしまったような、間違い電話を受け取ったけど無言でいたらそのまま話しつづけられてしまったような、ポッドキャストにはそういう味わいがある。