2022-01-24

僕が働いている会社は、僕たち社員のことを大切に扱ってくれていると感じる。そんなふうに書くと、まるで「会社」という独立した意思を持った大きな存在がいるような言い方だけど、その実態は社員の集合体を会社と呼んでいるだけであって、つまり社員がお互いを大切に扱っている結果として、僕がそのように感じているのだと思う。この感覚は、たぶんお金では買えない。正確には、モチベーションをお金として設定したときに、できることは限られている。不安でおしつぶされそうだ。いま、なにがあっても、どんなひどいことがあっても、人間のままでいられるのか、試されている。特別なことではない。難しいことでもない。それぞれの場所で、人間として、ふつうに判断することが求められている。あたりまえのことを、きちんとやる。そういう人になりたいし、できている人たちを尊敬する。

2022-01-23

きょうは休み。なんだか無性に歩きたくなって、ラジオを聴きながら線路沿いをひたすら歩いた。疲れたら適当な駅で小田急線に乗って帰ってくればいい。そうやって気が済むまで2時間ほど歩いて、たどりついた知らない街の無印良品で買物したり、ドーナツを買って帰った。酒も飲まずギャンブルもしない僕が独自に編み出した、片道の電車賃だけでできるストレス解消法。電車に乗っていると街は駅の単位で点として存在しているが、歩いてみると駅と駅のあいだも(当たり前だが)つながっていて、街と街のあいだはゆるやかなグラデーションになっていることに気づく。知らない街と知らない街が重なった、知らない場所の知らないマンションのベランダに置かれた植物を眺めながら、もしかして有り得たかもしれない自分のすがたを想像する。インターネットの力を使って、日記なりポッドキャストから本来であれば知り得なかった他人の生活に触れることは、たくさんの可能性から結果的に選ばなかった無限の自分を覗き見ているようにも思う。

2022-01-22

終日在宅勤務。仕事と自己実現が重なると、課題の解決とは関係ない箇所にこだわってしまう。仕事が好きな人は、その仕事に向いてないのかもしれない。夜、友達と電話して、なんとなく歩きたくなって、意味もなく夜道をさまよった。今夜、詩を書けそうな気がする。詩とはなにか、どうすれば書けるのか、わかった気がする。気がするのだけど、眠くて、眠くて、たぶん寝てしまうだろう。

2022-01-21

東京の新規感染者まもなく1万人。数字が大きくなるほどにリアリティは失われていくが、これがもし都内限定PayPayジャンボ毎日1万人当選キャンペーンだったら、めっちゃ当たりそうな気がする。もし感染したらどうするか、シミュレーションしておいたほうがいいのかもしれない。軽症で1週間とか2週間とか自宅待機をすることになったらどうするか。どうもせずじっとするしかないだろう。なにか欲しくなりそうなものはあるか。Amazonを開きながら考えてみたけれど、米もあるし、レトルト食品もストックあるし、まあ大丈夫だろ… と思って閉じた。毎日増えていく1万人の人たちは、いったいどんな生活をしているのだろう。そうやって想像することが、たぶん大切だと思ってる。あしたは数少ない友人とめずらしく会う予定だったが、Zoomにしないかと連絡があり、仕事みたいでウケた。自宅からすこし離れたところにあるファミリーマートで買ってきたソース焼きそばを、22時すぎに仕事を終えて食べようと思って温めたら、賞味期限が20時だったことに気づく。電子レンジで温めたかぼちゃの馬車の賞味期限が0時だったから、シンデレラは魔法が解けた。

2022-01-20

終日在宅勤務。自宅で働いているというより、職場で寝泊まりしているような状態。スイッチがずっとONに入ってる。べつにこの会社の離職率が高いというわけではないのだけど、いっしょに働いている同僚とこの仕事ができるって、もう二度とやってこない奇跡なんだよなと思う。後悔しない成果物を残したいが、いつだって与えられた時間は限られている。ふだんからちゃんとしてないからこういうときに瞬発力を発揮できないんだよなと思って反省する。言葉も試される。言葉が試されない仕事なんかない。あらゆる仕事は言葉でできている。いつも言葉が足りない。言葉が足りていたことなんていちどもない。いつも泣きそうになりながらキーボードを必死でカチャカチャやってる。明日もがんばろう。

2022-01-19

リーガルリリーというバンドの新しいアルバム「Cとし生けるもの」が発売された。Cは炭素を示していて、化学構造によって弱くもろい黒鉛にもダイヤモンドにもなりえる、その姿は人や環境とのつながりによって揺らいでいく人間の存在に似ている、という意味がこめられているらしい。どの曲も、とびきりにポップなのに、底抜けに暗くて、すごくいい。暗いものに触れていると、落ち着く。暗い人は、暗さを明かしてくれるだけ、僕に嘘をついていないような気がする。影があるから光は美しい。たぶんこうしたほうがいいのだろうなということはわかっているのだけど、疲れていて動けない。疲れていると、やさしくなれない。主電源が並んだ配電盤のスイッチをひとつずつ切っていくみたいに、大切にしてきたことをすこしずつやめていく。やめたところで、あんがいだいじょうぶだったりする。それを問題だと思う人がいなければ、問題などひとつもない。はじめからやさしさなどここにはひとつもない。

2022-01-18

ひさしぶりにクックパッドマートを頼んでみた。クックパッドマートというのは、アプリで生鮮食品を注文すると、翌日または翌々日に近所の指定された配送場所に置かれた冷蔵庫へ配達されるので、期限までに自分でピックアップしにいくというサービス。自宅まで届けてくれるネットスーパーとちがって、自分で取りに行くから100円の野菜ひとつ買っても送料がかからないのが魅力。あと小口の注文をシステムで束ねることで問屋さんから配送されてきているようで、スーパーで買うよりちょっと新鮮で、ちょっとおもしろい品揃えが多い。僕の近所の配送場所はファミリーマートの店内にあり、絶妙な距離感なので在宅勤務の散歩にもちょうどいい。なによりも、なあんにもない神奈川県の片隅の、梨畑が広がるのどかな風景にぽつんと建っている普通のファミリーマートが、アプリをインストールするだけで突然ちょっといい八百屋や魚屋、肉屋へ変身するのがおもしろい。

ホットプレートで鍋をするのは楽しかった。かねてより卓上で鍋を温めつづけるのが夢だった。カセットコンロは中身が入ったガスボンベをどうやって捨てればいいか絶対わからなくなるだろうなと思って怖くて買えなかった。クックパッドマートで鍋の野菜セットを買ったら思いがけず4人家族ぶん入ってたので、明日も鍋にするだろう。

「コロナ禍」がはじまったどさくさに紛れて数ヶ月で10キロ太り、いま最盛期から6キロほど痩せてきている。朝食を食べずに夕食と次の日の昼食のあいだを16時間あける。毎日が健康診断の日みたいな空腹感に支配され、ごはんがうますぎる。運動は散歩ぐらいしかしていないけど、意味もなく豆乳とプロテインを飲む。リングフィットアドベンチャーは品薄のときにがんばって購入できた達成感がすごすぎて、それでもうよくなって結局あまりやらなかった。またはじめてみようかな。どの施策が効いていて、なにが無駄なのかわからないまま、ゆっくり元へ戻ろうとしている。

2022-01-17

時間が溶けていく。昼休みに近所の川沿いを散歩した。3年前、5年前、10年前を思い出すと、ぞっとする。もう二度と戻りたくない。あのままだったらと思うと、怖くてたまらない。今だって満足しているわけではなく、それよりマシというだけ。もし満足しないまま死んでしまったら、この焦燥感に意味はあるのか。はやく、こんなどうでもいいことを考えなくてよくなりたい。もっと大切なものがあるはずなんだ。はやく出会いたい。もっと遠くへ行きたい。コンビニで肉まんを買って、自宅へ戻る。10年とか、20年とか、そういう単位の時間を意識させられるようなできごとが、きょうは多かった。

2022-01-16

バスオイルをプレゼントしていただいた。湯船に入る前に5回ほどオイルをプッシュしてかき混ぜると、檜の風呂のような良い香りがする。自然と長風呂になって、からだがぽかぽかする。香りがからだに移って、自分から良い香りがする。バスオイルというものがあることを知らなかったし、入浴剤をいれようという発想もなかったので、こんなに良い気分になるものがあるんだ。とくに理由もなくプレゼントしたり、されたりするのも良い。たくさん良いことを教えてもらった。

昨夜の遅くに、トンガ王国という、それまで知らなかった国で海底の火山が噴火して、その影響で海面が上昇し、日本中の太平洋沿岸に津波警報や注意報が発令されていた。自然の持つ莫大なエネルギーに圧倒される。スマートフォンから通知音が鳴り響けばいつでも非常時へスイッチが切り替わることを、何度も忘れては、こうやって何度も思い出す。翌朝のradikoのタイムフリーで再生したオードリーの深夜ラジオは、緊張感のあるニュースを挟みながらも、くだらないおしゃべりが続いていて、変わらないことが救いであった。ラジオを聴くことは、聴きたいのはもちろんながら、聴くという行為のルーティンを遂行することにも意味がある。いつかの楽しかった時間を何度でも追体験するために、僕たちはラジオのスイッチを入れる。

日中はすこし暖かく、散歩にちょうどいい晴れた日曜日だった。安住紳一郎の日曜天国を聴きながら、ずっと寒くて足が遠のいていた近所の川の様子を見にいくと、知らないあいだに風景が変わるくらい埋め立てられていてびっくりした。

お昼にJ-WAVEでかかってた曲。週末でやろうと思っていたことは終えられなかった。こんな日記を書いているあいだにやればいいのだが。また、平日がやってくる。

2022-01-15

お酒が飲めない自分は、お酒が飲める人よりすこしだけ楽しめていない気がして、だから損をしているような気分になる。お酒だけじゃない。たばこも、喘息でなかったら吸ってみたかもしれないし、こんなに指が短くなかったら、もっと楽器が弾きやすかったかもしれないし、そもそも男じゃなかったら… 先天的にも、後天的にも、僕はいつも並盛で、でも隣の席には、うまそうに大盛をほおばっている巨漢のやつがいて、それなのに並盛も中盛も大盛も同じ料金なのだった。僕が並盛で損をしているぶんが、大盛のお前の差額を埋めて社会が回ってるんだぞ。そのことをわかってお前は楽しんでいるのか。そういう気持ちが、ノンアルコールビールを手に取らせるのかもしれなかった。いくら飲んでも酔うわけがなく、それなのに350ミリリットルでは足りなくて、だからノンアルコールビールにもロング缶が売っている。

そんな気持ちは、いちゃもんだということも、僕は全部わかっている。指が短くてもギターがうまい人は、たくさんいる。並盛も中盛も大盛も、ある軸による分類なのであって、多いことが幸せなわけじゃない。そんなことは、全部わかっている…。いったい、何歳までこんな話をしているのだろう。お酒の代用品ではなく、ノンアルコールであることこそが豊かだということを、もっと知りたい。

お茶をたくさん飲んでいるoboyuさんという方の、2021年に飲んでよかったお茶の情報を参考に、会社からの帰り道にヒカリエで一保堂の極上ほうじ茶を買う。かつてROLLCAKE社の「Tea」というお茶のサブスクリプションサービスがあって、そのときにティーポットを買うなどそれなりに楽しんでいたのだけど、サービスが終了してから使わなくなってしまっていた。ひさしぶりにコンビニや無印良品のティーバッグでないお茶を淹れてみると、香りが強く、味が濃い。10グラムの茶葉で3杯は飲める。目が覚めたらほうじ茶を飲もう。レビューを参考に牛乳も買ってきたので、ほうじ茶ラテもやってみよう。

どうしても自宅でもたこ焼きをやってみたい。しかし、たこ焼き器という使い倒す自信がない家電を買いたくない。そんな気持ちからホットプレートを探したが、A4サイズ程度で1〜2人分のコンパクトさ、たこ焼きプレートが付属することからBRUNOのコンパクトホットプレートを購入。ホットプレートなんていらない、ガスコンロで調理すればいいだろとずっと思っていたが、実際にリビングのテーブルでちびちび食べながらテレビを観るのは、たとえひとりでも想像以上に楽しかった。肝心のたこ焼きは種が足りなくて残念な出来だったのだが、楽しかったのでよし。週末とかのだらだらしたいときの食事は、これでなんかやってみよう。