鹿スタディーズ

越谷市科学技術体験センター ミラクル友の会 会員

長坂常

長坂常は、自由が丘の雑貨店 TODAY'S SPECIAL とかブルーボトルコーヒーの内装を手がけたり、低予算で依頼された団地のリノベーションをまるで施工途中のような見た目で完成させた建築家… らしい。まったく知らなかったけど、本屋の建築コーナーをふらっと見てたら装丁がかっこよくて手に取った。

B面がA面にかわるとき [増補版]

B面がA面にかわるとき [増補版]

  • 作者: 長坂常,青木淳、田中功起、岡田利規、千葉雅也、門脇耕三、浅子佳英、なかむらしゅうへい、畠中啓祐
  • 出版社/メーカー: 鹿島出版会
  • 発売日: 2016/09/08
  • メディア: ペーパーバック
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「奥沢の家についてのエッセイ」がおもしろい。最後の章のタイトルが「僕たちの身の回りにあるものは、本当はかっこいい。」で、標語のようなかっこよさ。建物をどうにかするってことは、建物そのものをどうするかって考えることだけじゃなくて、街のなかに建っていること、どうやってこれまで建ってきたのかっていうことを引き受けることなんだ。建築家の作品集なのに、田中功起とか岡田利規も書いてて、そのことは現代美術や演劇にだって、もちろんつながっている大事ななにかだ。

長坂常 | 常に思っていること Jo Nagasaka: On My Mind (現代建築家コンセプト・シリーズ23)

長坂常 | 常に思っていること Jo Nagasaka: On My Mind (現代建築家コンセプト・シリーズ23)

  • 作者: 長坂常,林厚見,水野善郎,横川正紀,青山秀樹,伊藤洋志,David Glaettli,横山いくこ,江口宏志
  • 出版社/メーカー: LIXIL出版
  • 発売日: 2016/11/01
  • メディア: 単行本
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本が縦の罫線で仕切られていて、左右で別の本のように構成されている。片方では長坂常と仕事をした人たちのエッセイや、アートブックの本屋の「ユトレヒト」の元オーナーの江口宏志との対談が収められていて、もう片方では長坂常がツッコミのように脚注を入れながら、これまでの仕事を振り返っていく。話が話を呼んで、たくさんの視点から、建物と、大事ななにかが語られていく。