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鹿スタディーズ

越谷市科学技術体験センター ミラクル友の会 会員

新卒採用

今年から、会社の新卒採用の書類選考と一次面接を担当させてもらっていて、すごくおもしろい… って言っていいのかわからないけど、いろんなことを考えさせられる。通過にしろ不通過にしろ、判断することの理由をきちんと言葉にすることを求められる。ほんとうは求められていないのかもしれないが、この言葉が本人に届いてもいいように僕は書くようにしている。そうやって言葉を書きつづけていると、いま会社に必要だと自分が考える人材はいったいどういう人なのか説明できるようになってくる。すべては自分を棚においた発言だけど、自分がこうあるべきだと考えるすがたを話している、その言葉が自分の口から出てきて驚くことがある。

28歳

会社で夕会やってて、ぽやーっとしてたら、突然いつもお世話になってる先輩が火をつけたケーキで祝ってくれてうれしかった。誕生日を迎えるって、独身のおっさんに近づいてるとしか思えなくてぜんぜんうれしくなかったけど、祝ってもらえてうれしかった〜〜。誕生日ってめでたいことなんだ〜〜〜。ほんとうにありがとうございました。いつもありがとうございます…。

5/18

五反田から東急池上線に乗り換えて、旗の台という駅の東口からいっぽん路地にはいったところにある鳥樹という店に連れていってもらった。大学生のときに住んだ街らしい。会社を辞めるから、次のところはもう東京に出張とかないし、そんなに会える機会がないのかもしれない。そうはいっても、そんなに話すこともなかった。なにを話したのかもよく覚えていない。 Bluetooth 接続の自撮り棒で写真を撮る。もう自撮り棒で写真を撮る人なんか誰もいなくなってしまった。 Kash っていう謎の送金アプリのインストールを薦められて、招待コードを入力して 200 円もらう。飲み代を割り勘して Kash で送るときに、たぶん領収書とか撮るためにアプリの機能で写真を撮ってお金に添付できるのだけど、それで旗の台の駅のホームでふたりの写真を撮って、送信したらエラーになって消えてしまった。鳥樹は、あたりまえだけど焼き鳥屋で、もものたたきが皮がパリパリでおいしかった。お通しが納豆だった。ぜんぜん関係ないけど、大学生のときに付き合っていた女の子の名前が美樹さんだったのを思い出した。美樹さんは実家が花屋で、だから子供の名前には樹の文字が入っている。僕は、その名前がとても好きだった。

恵比寿に移動して、前に同じ会社で働いていたらしいボリビア人のデザイナーのおじさんを紹介してもらった。恵比寿横丁というたくさん飲み屋がぎっしり詰まってみんな通路で飲んでるような通りに連れていってもらう。流しの歌をうたう人がギターのネックに iPhone をくっつけてコード表を見ている。木曜の夜なのに人がいっぱいでどこにも入れず、恵比寿横丁ではなく、ボリビア人のおじさんいわく「外人フレンドリー」なワイン酒場に連れていくと、日本の国籍を取得してアスカさんという名前になったらしい外国人が切り盛りしていて、奥でひとりで飲んでいた中国人の女の人も同じテーブルに呼ばれていっしょに飲むことになり、いろんな国の人たちが英語で話をしているのをわけもわからず聞きつづけることになった。中国人の女の人は YouTuber の事務所で働いていて、来週は台湾で、そのあと上海に 3ヶ月滞在するらしい。台湾は暑いから布切れ 1 枚で行くと言っていた。ボリビア人のデザイナーのおじさんはアメリカの国籍も取得していて、 2 つパスポートがあると便利だと言っていた。 Dribbble をやってるかといわれて、 Dribbble は招待制なのでアカウントがないというと招待してやるといわれて、インビテーションを送ってもらった。それがすごくうれしくて、ありがとうございますと日本語でいうと、どんどんアウトプットしなさい、君もいろんな人にインビテーションを渡すんだ、みたいなことをいわれたような気がした。英語がまったくわからないので、ほんとにそういう意味だったのかはわからない。

5/16

文章は、その文章を読む人にむかって書かれる。日記は、まぎれもなく自分のためにあって(その日記を公開しているのはなんでなのかってなるけど…)、だから日記を書くことは、自分にむかって話しかけるようなことだと思う。というか、そういうときって、まるで幽体離脱したみたいに、他人のように自分を扱っている。日記を書くということは、自分からいったん外へ出ることのようにも思える。

スマートフォンのディスプレイの光が顔を照らす。僕が住んでる街はすごく静かで、アパートの部屋のロフトに上がると、さらに静かだ。冷蔵庫の音しかしない。画面をなぞる指が、文字を打ち込んでいくのを見ている。

5/10

Google で安藤幸央さんのマイクロインタラクション的なアニメーションの演出の話を聞いて、おもしろかった。 50msec 単位で調整してるんだなあ。

なんか怖かったので、懇親会には行かないで帰った。

昼ごはんは会社の人たちと荒木屋のとんかつ定食 950 円、夜は六本木の麺屋武蔵でつけ麺 950 円、いいものばっかり食べた。最近、顔のかたちが変わってきた気がする。

5/6

姉の結婚式があった。バージンロードを歩く父と姉の姿を見ていると、こみあげるものがあった。結婚式には、姉と新郎の友達も、職場の同僚も、親戚も、たくさんの人が来ていた。父がギターを弾くのが趣味なので余興で演奏していたのだけど、緊張からか間違えまくっていて、ぼくと母は下を向いてこらえていた。でも、とてもよかったと思う。

ぼくは、結婚することと幸せになることは同じではないと考える。でも、結婚するって、いいなあって思った。結婚しなくても幸せになれるけど、結婚して幸せになれることもまた事実なんだ。姉が幸せそうで、うれしかった。そして、そんな自分の考え方がちょっと幼すぎるように思えて、恥ずかしくなった。

ぼくの席に置かれた姉の手作りの名札には、 MY BEST BROTHER と書いてあった。

5/3

不安を抱えながら生きる。悩みながら生きる。それでも生きることを選んでいるから、暗いことには希望がある。マームとジプシーの演劇はとにかくメチャクチャに暗いし、人もかんたんにバンバン死んでいく。それでも、いつも芝居の最後にうっすらと希望を感じるのは、生きることが脅かされる、その暗さこそが生きることを照らしてくれるからだ。

4/29

会社が主催する大きなイベントがあって、手伝いで会場へ誘導する仕事をしていた。たくさんの人に呼びかけられて、さまざまなことを聞かれた。そのなかで、たぶん、うまれてはじめて耳が聞こえない人に話しかけられた。その女性は、まず開口一番に「わたしは耳が聞こえませんので、筆談か身振りでお願いします」と早口で言ってから、そのあとに障害者手帳はどこで見せたらよいのか、という質問をした。僕は、手帳を取り出して見せるジェスチャーをしながら、会場の入口で見せれば入れますよ、と結局はしゃべりながら答えてしまったのだけど、それでわかってくれたようで、笑顔で「ありがとう」と言って入口へ向かっていった。それから、その女性が立ち去ったあとも、何度もこのやりとりを思い出した。あの女性は、たぶんこれまでに数え切れないくらいコミュニケーションが困難な場面に遭遇してきた経験から、初めに伝えたほうがよい情報をまとめていて、それがあの冒頭の「わたしは耳が聞こえませんので、筆談か身振りでお願いします」だったんじゃないだろうか。この言葉は、初対面の人と会話をはじめるときにまず話されることがなんども繰り返されて、この形へどんどん最適化されていったのだ。

4/26

夜は会社の部署の歓迎会だった。トルコ料理の店で、ラッシーみたいでおいしそうだったのでヨーグルトドリンクを頼んだら、無糖のヨーグルトに塩をかけたみたいな飲み物で、思ってたのと違った。あと、社長の隣に座ったのだけど、ほとんど話をしたこともないのに僕のこと見てくれていることがわかって、感動してしまった。

4/25

朝 6 時に目が覚めて、カステラを 2 切れ食べる。昼は、鳥竹でやきとり丼 860 円。冷蔵庫にいちごのパックがあるので、会社の帰りの駅前のスーパーで練乳を探したけど、どこにもない。そういえば練乳って、どこのコーナーにあるんだろう。乳製品とかチーズあたりかな、でも冷やさなくていいしなあって、練乳がほしくて、ぐるぐる回って、見つけられなくて、お店の人に聞いたら売り切れていた。